坊主まるけりゃ袈裟までまるい

アニメ、漫画、映画、よしなしごとなど

好きなことにお金を使っていますか?~浪費図鑑を買いました~

 

発売をずっと楽しみにしてた「浪費図鑑」を買い、読み終わりました!

面白かったー!!

 

浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)

浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)

 

 

 私はアニメ漫画オタクで、何か浪費するとしたら気に入った漫画やDVD、アニメに至っては配信でいつでも観れる作品もあるのでDVDはめっきり買わなくなりました。*1

貧乏性に加えて給料もそんなに良くないし、大金を投じて何かを追っかけている訳ではないけれど*2

私の周りにお金をかけるオタクたち(ツアー初日は必ず遠征するNEWS担の姉/サザンオールスターズのチケット申込で躊躇いなく札幌を押さえようとする母*3/還暦祝いを兼ねてEuro2016観戦にヨーロッパへ飛んだサッカーオタクの父/フィギュアスケート追っかけでロシア旅行を計画する友達/20年以上中居正広さんのファンで自宅が中居正広うちわ博物館状態の元上司 etc…)があまりに多いので、本書を読み進めている時は身内の話を聞いているような気持ちに。*4

「これ、〇〇ちゃんじゃん!w」と何回ツッコんだかわかりませんw

(ちなみに裏表紙のトレンチコートにスーツケースを引いてる女性イラストが友人に似すぎてめちゃくちゃ笑いました。どこで見てたんですか!)

 

「自分のお金を自分のためだけに使えるって幸せよ」といつか母が力説していたのですが、この本に出てくる浪費家のみなさん(あえてそう呼ばせてください)はまさにそんな幸せを謳歌していて、「経済は愛で回っとる!!」と確信するほどです。

 

TDRでミッキーに散財する人。

推しの海外公演でアメリカまで追っかけた人。

ソシャゲのガチャに大金を溶かす人。

 

何かに大金を注ぎ込む人を見て「何でそこまで……」「この人大丈夫かいな……」と正直よく思うんですが、本書中に出てくる浪費家のみなさん、とにかく楽しそうでめちゃくちゃ幸せそうなんです、本当に。

一生懸命働いて得たお金を、一番好きなものに注ぎ込む、そこから得られる多幸感たるや!

私の心配なんて知ったこっちゃねえよって話です。

ひいては自分の幸せのために一生懸命働いている女性がたくさんいるんだなと思うと、何て愛しい人達だろう、もう丸ごと応援したい、みんなにサイリウム振りたい!好きって言葉は最高さ!!

 

大声ダイヤモンド

大声ダイヤモンド

 

私は貧乏性ゆえ何かを買った時は

「あぁ、大事なお金を使ってしまった……」なんて罪悪感にかられがちで、

気持ちよくお金を使えないことがどうしても多いのですが、読了後は幸せのお裾分けをしてもらったような幸福感がありました。

こんな風に金払い良くなりたい……。

 

アイドル振付師の竹中夏海さんは本書中にこうおっしゃっています。

 

好きなものって絶対あった方が楽しい!

 

もう、この言葉がすべてだなと。

 

好きなものがあるって楽しいよ、好きなものをとことん楽しもうよ!と、

そんなスローガンのような本書でした。

 

 

余談ですが。

数年前まで私は田村ゆかりさんのライブに行くことが一番の楽しみでした。

でも田村ゆかりさんが事実上活動休止状態になったことや、結婚して自分の生活環境が変わったこともあって暫く現場からは離れていたので、

「もう熱心なオタ活は無いかもなぁ~」と呑気に構えていたら、まさかの田村ゆかりさん再始動&ライブのお知らせが。

 

「田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2017(仮)」チケットプレイガイド先行情報 | 田村ゆかり Official Web SiteⅠYUKARI TAMURA Official Web Site

 

気づいたら

取ってましたよ

チケットを(575)

 

何ならゆかりカラーのピンクっぽい服もほしいし、美容院にも行って身綺麗にしたいし、女の王国民ってデブじゃんなんて思われたくないから痩せたい!!世界一可愛いよ!!って早く叫びたい!と、王国民としてゆかりんへのときめきが再燃するのを感じているのでした。

私も頑張って、働くぞ!!

 

[2017.10.7追記]

田村ゆかりさんのコンサートに行ってきました!!

maruga0.hatenadiary.jp

 

 

*1:けもフレは除きます。6巻発売が楽しみです。

*2:この後人生で初めてコミケに参加して、グルメ系同人誌をバカスカ買い込みました。かわいい額ですが。

*3:桑田佳祐さんが癌を発表し復活して、「お互い健康で会える時に会わなきゃ!!」という名言を生み出しました

*4:自分で書いていて、家族のオタク率の高さに愕然としました。

朝比奈みくるちゃんは最高です――2016年に観る『涼宮ハルヒの消失』

 

12月18日。

この日は涼宮ハルヒファンにとっては特別な世界改変の日ということで、

Netflixで『涼宮ハルヒの消失』を鑑賞しました。

 

涼宮ハルヒの消失 限定版 [Blu-ray]

 

公開年を見てびっくり。もう6年前の映画になるんですね。

あまりの月日の早さに劇中のみくるちゃんの台詞が反芻されました。

 

「きっと、いつかあなたもこの高校生活を懐かしく思う時が来ます。

終わってしまえば何もかもあっという間だった。

夢のように過ぎてしまった。そんな風に思う時が......」

 

『消失』を観に行った当時23歳の私は、付き合ってた彼氏にフラれ、

就職した会社はブラック企業で激務に追われ、心身疲弊のボロ雑巾状態で、

『消失』は私にとって間違いなく傑作映画であると同時に、

一番カッコ悪かった自分をフラッシュバックしてしまう、黒歴史想起映画でもあるのです。

ああ、あの時の自分本当にダサすぎて思い出したくない!!

 

そして久しぶりに観る『消失』。

消失長門が相変わらずカワイイとか、

ジョン・スミスをカミングアウトするシーンは鳥肌モノだとか

心に触れるダイジェストはたくさんあるのですが、

29歳の今『消失』を観て一番発見だったことは、

23歳の初見時はキョンに感情移入していたのに、

今ではみくるちゃんにかなり感情移入していたことでした。

 

泣いてばかりいたみくるちゃんが窮地のキョンを助けるまでの大人に成長したこと、

それまでに重ねた努力、経験したであろう出会いと別れを想像すると、

「ここまで来るのに結構頑張ったんだから!」という

サラッとした台詞に込められたみくるちゃんの今までに想いを馳せてしまい、

どうしても泣けてしまいます。

 

たしか原作本では

高校生のみくるちゃんが指示をもらっている未来の上司は

実は成長した大人版みくるちゃんなのではないかと示唆されていたと思うのですが、

これが本当だとしたらみくるちゃんは仲間のみならず

未熟だった過去の自分自身をも導く存在でもあるわけです。

朝比奈みくるというキャラクターは、

「成長した未来の自分は、弱かった過去の自分の助けになる」ということを

頭でしっかり理解して経験として蓄積しているのだと思います。

 

ドジっ子だった女の子が力をつけて立派な管理職に成長して、

困っている仲間と過去の自分を、今の自分自身の力で助ける。

(それもタイムトラベルというスーパー能力で)

同じ女性としてすごく憧れる姿だなって、

23歳の時にはわからなかったみくるちゃんの魅力に熱が上がってしまったのです。

みくるちゃんサイコー!!

 

 ボロ雑巾だったあの時も、みくるちゃんの言う通り、

「終わってしまえば何もかもあっという間だった」出来事で、

この台詞を実感するようになったくらいには自分も大人になれたのかなと、

そんなことを考えていました。

 

 

 また今年はアニメ化10周年のメモリアルイヤーですが、

ハルヒの新刊は未だに発表されず、

「あぁ......本当にアニメ化から10年が経ってしまったんだな......」と

寂しさを感じずにはいられません。

このまま涼宮ハルヒシリーズが本当に「消失」してしまうんじゃないか、

それだけが本当に心配です。

 

 世界を大いに盛り上げてくれた涼宮ハルヒを、もう一度見たい。

何年かかっても、また世界を大いに盛り上げてくれ!!と、

涼宮ハルヒシリーズのこれからに願いをこめて。